店名であるコッパベビダ(꽃밥에피다)は、꽃(花)밥에(ご飯に)피다(咲く)と言う意味なのですが、その名の通り、店内には多くの花があしらわれ、料理自体にも花が添えられたものが多いユニークなレストランがあります。それが仁寺洞にあるコッパベピダ(꽃밥에피다)です。
こちらのお店は、ミシュランソウルにも掲載されており、僕がお邪魔した当日も外国人のかた(日本人の僕も外国人ですが。。)もちらほら。 とはいえ、特にこのお店を有名にしたのは、ミシュランよりも前に開発されたメニュー「ポジャギビビンバ」です。韓国伝統の布(日本で言う風呂敷の役割)ポジャギをモチーフに、卵の薄皮でビビンバを包んだ料理が、その見た目や味のこだわりもあって人気に火がつき、今に至っているようです。 今回は、そんなポジャギビビンバをご紹介させていただきます。
仁寺洞の路地裏にあるコッパベピダ(꽃밥에피다)
コッパベピダ(꽃밥에피다)は、仁寺洞のメイン通りを1本外れた路地裏に位置しており、場所を知らなければ自然にはたどり着けないような小さな路地裏にあります。
お店の外には、赤い看板で、ミシュランのビブグルマン(三千円以下で食べられる美食に与えられる賞)を受賞した旨の記載があります。
店内は、木目調のインテリアと共に、のどかな雰囲気が漂い、このお店がテーマとする自然との調和を感じられます。
体に優しい調味料や食材にこだわっているのも特徴で、食材の多くが有機野菜や有機農法で作られた調味料。遺伝子組み換え食品などの体に有害と考えられているものは一切使わないことを一つのポリシーに掲げられています。
一番人気のポジャギビビンバ
人気のポジャギビビンバは、W15,000(日本円で1,500円程度)。セットなので、注文をすると、幾つのかのサイドメニューも運ばれてきます。
こちらのサラダは、クリーミなードレッシングなのですが、決して重たい印象はなくさっぱりといただけます。そこに、豆腐のようなチーズ(カッテージチーズのような、手作りでヨーグルトに近いチーズ)がまぶされているのですが、これもまた味にアクセントを加えていて、全体的にとても優しい味わいに仕上がっています。
ジャガイモのポタージュもついてきます。
どちらかと言うと、韓国式の精進料理やマクロビオテックのような食事をいただいているような印象を覚えます。そして、しばらくして運ばれてきたのが、メインのこちら、ポジャギビビンバです。
薄い卵のクレープの上にのっている花は、食用花なので、そのままいただくことができます。
どうやって、これをいただくか、ですが、お店の方がナイフで、切り分けてくれます。
綺麗に切り分けられたあと、そのクレープの中から出てくるのは、色鮮やかなビビンバ。ポジャギビビンバの名の通り、ビビンバをポジャギのような黄色い布でくるんだおもてなしの一品になっています。
中には、一人前には十分なボリュームのご飯に、しめじや人参、キュウリやもやしなどのナムルがのっています。これに、別皿で運ばれているコチュジャンやごま油を自由に入れて混ぜていただきます。
当たり前ですが、混ぜてしまえば汚いもんです。笑
さて、お味はと言うと、これまた優しい味わい。ごま油にしてもコチュジャンにしても最初からは入っていないので、体の調子や味の好みに合わせて完全に調整できるのはありがたいところ。
ベースとなるコチュジャンはしっかりとした味わいなので、少量でも十分に楽しめる味になっています。このポジャギビビンバ自体が、絶品で美食で、と言う内容かと問われれば、それは違うと言わざるを得ませんが、味は普通で体には優しい料理をご所望の場合には、選択肢のひとつに入るお店だなと感じました。
何より、目にも美しく、路地裏の静寂漂う店内でいただく食事の時間は、なんとも贅沢な気分を味わえます。一言で表現するなら、「優しい食事」。体も心も休まるレストランです。
コッパベピダ(꽃밥에피다)の営業時間
月曜〜日曜
12時〜22時(15時〜18時は休憩時間)
コッパベピダ(꽃밥에피다)の場所
最寄り駅の安国駅からも徒歩数分の好立地です。
- 味の良さ
- 雰囲気の良さ
- アクセスの良さ
一言レビュー
体も心も休まるレストラン