たかが海苔巻き、いや、されど海苔巻き。これぞ王道、現地の味!と言える海苔巻き(キンパプ)を今回やっとご紹介できます。そのお店の名前は、リーキンパプ(리김밥)。ソウルきっての高級住宅街、狎鴎亭に本店を構え、狎鴎亭駅から徒歩1分程度の抜群の立地でやっていけるだけのキンパプを提供するこのお店。海苔巻きの単価(高くても500円もしない)を考えると、日本でいう銀座の狎鴎亭に海苔巻き1本で勝負をし続けられている、この店のすごさがわかります。
ちなみにこちらのリーキンパプ(리김밥)は、韓国の美食グルメ番組「水曜美食会」の海苔巻き会にも取り上げられている名店です。何が魅力かといえば、「素材」で勝負をしているところ。
最近ですと、玄米をメインに使用した海苔巻きも登場してきましたし、有機食材をメインに使った海苔巻き店なども登場しています。でも、僕がここで表現している「素材で勝負をしている」というのは、素材そのもの話だけでなく、「素材をダイレクトに味わえる調理方法」を確立している点にあります。
遠かった狎鴎亭店が、身近に!
そんなリーキンパプ(리김밥)ですが、個人的に、いや、おそらく日本人観光客の多くの方々にとって朗報があります。それは、これまではハンガン(漢江)を渡った江南エリアにある狎鴎亭まで行かないと買えなかったリーキンパプ(리김밥)が、多くの観光客が宿泊するホテルが集う江北エリアにも進出したこと。
ホテルに付属した朝食メニューなどを取らずに、朝食も現地のお店で食べたい、となると、朝から開いているお店を探すことになるのですが、これがまぁ限定されるわけです。そんな時におすすめなのが、海苔巻きのような食べ物。これを夜買っておいて、朝、ホテルの部屋で朝食がてらに食べるというスタイルは、実はとても簡便で、かつ、韓国現地の味を楽しめる一挙両得な朝食のあり方なわけです。ホテルが多く集まる江北エリアにもお店が進出をしたということは、この、夜買っておいて朝食べるもできますし、なんなら、朝に立ち寄って食べる、ということもできるわけです。
場所は、景福宮駅などもほど近い「光化門駅」にあるグルメスポット「光化門Dタワー」の1F。期間契約のテナント出典になると思われますが、この光化門Dタワーにあるうちは、是非一度お試していただきたいのです^^
ジャンルとしては、プレミアムキムパプに部類されるだけあって、お店の外観はとても高級感があります。光化門Dタワー店には、常時15種類程度の海苔巻きがあり、店頭になくともすぐその場で作っていただけます。店頭に並んでいるのは、あくまでテイクアウト用に過ぎないので、注文をすればその場で出来立てをいただけるわけです。
こちらは、看板メニューのリーキンパプ(리김밥)、W3,000(300円程度)
こちらは、ヤチェキンパプ(野菜キンパプ)、W3,000(300円程度)
こちらは、チャムチキンパプ(ツナキンパプ)、W4,000(400円程度)
キンパプといえば、ツナキンパプが鉄板で、どのお店もおおよそハズレがないのですが(ツナの味に大差がないので)、それではお店の味がわからないので、今回は、店名を冠したリーキンパプ(리김밥)、W3,000(300円程度)をいただきます。
リーキンパプ(리김밥)の味わいは
あらかじめ作ってある物を購入して、ここで食べていきます、とお伝えし、お店でいただくことに。このキンパプをもう少し寄ってみます。
こちら。
伝わりますでしょうか。この具沢山なキンパプの具合を。
通常の海苔巻き店、または日本でよく売っている韓国風海苔巻き(キンパプ)ですと、ひどい時は、ご飯と具が1:1くらいなわけです。でも、このリーキンパプ(리김밥)は、とにかく具沢山で、ただ外壁を作っただけとも言えるほどに薄い白米のボリュームなんです。通常の韓国現地の有名店の白米ボリュームと比較しても、かなり少なめに感じます。 ここが、リーキンパプ(리김밥)が、素材で勝負しているところなんです。
ご飯が少なく、かなりの具沢山な比率になるがゆえ、素材の良し悪しがダイレクトにわかります。ごま油でごまかす事も出来ませんし、ちょっと強めのナムルの味でぼやかす事も出来ません。
このリーキンパプと同じくらい、僕が美味しいと思うお店がもう1店あり、それが、パルダキムソンセン。両者を比較すると、こんな具合です。左が、リーキンパプ。右が、パルダキムソンセンです。
どちらも、かなりの具沢山で、味も間違いなし、な味わいです。もともとこの光化門Dタワーにリーキンパプが登場するまでは、同じ場所に、パルダキムソンセンがテナントとして入っていたので、何でしょう、海苔巻き店優遇のスペースなのでしょうか。笑
味は両方ともに美味しいですが、リーキンパプの方が、小ぶりで値段もリーズナブル。パルダキムソンセンは、やや大きめで、値段は普通〜高めです。個人的には、リーキンパプの方が朝食に向いている印象を覚えました。 朝の時間帯に、軽く、でも割としっかりとお腹に溜まるものをいただく意味では、ちょうど良い味とボリュームなんです。
テナント出店の形なので、いつまでDタワーにお店が続くか、はわからないのですが、狎鴎亭エリアまで行かずとも買えるようになったことは、個人的にはとてつもなくラッキーでした^^
本場の確かな味を感じるには、このリーキンパプは、おすすめです。
光化門Dタワーの場所
狎鴎亭本店の場所
月曜〜金曜: 8時〜21時30分、 土曜: 7時30〜21時
日曜: 休み
- 味の良さ
- 雰囲気の良さ
- アクセスの良さ
一言レビュー
これが、韓国のキンパプのスタンダード!