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2016年11月12日更新
この度発表された韓国発のミシュランガイド、ミシュランガイドソウル2016において一つ星を獲得した韓国精進料理の唯一のお店、それがバルコンヤン(발우공양)です。バルコンヤンは、韓国伝統の風景が立ち並ぶ仁寺洞エリアに位置しているのですが、その仁寺洞のメインストリートから一つ離れた静かな場所にお店があります。早速、その世界観を、Instagramを通じてご紹介させていただきます。こちらです↓
https://www.instagram.com/p/BM0nZWmAyO6/?tagged=%EB%B0%9C%EC%9A%B0%EA%B3%B5%EC%96%91
仁寺洞にある精進料理の「バルコンヤン」
仁寺洞エリアにある精進料理の「バルコンヤン」は、仏教徒でもあるリチャードギアも訪れたことのある名店。高級店で、店内にいらっしゃる方々もソウルマダムが多い印象。気軽にふらっとではなく、大切な方との会食に事前予約を入れて、 というのがマナーのような、ミシュランの星にふさわしい格式高いお店です。
こちらで提供されるのは、韓国グルメといっても、精進料理ということで、味も優しいものばかり。辛いものは苦手、という方にもオススメできる洗練されたお味が提供されます。
仁寺洞エリアには、韓国最大の仏教宗派である曹渓宗の総本山に当たる「曹渓寺(チョゲサ)」があるのですが、実はこのバルコンヤン、曹渓寺(チョゲサ)とも深い繋がりがあるんです。
曹渓寺(チョゲサ)とバルコンヤンの知られざる関係
というのも、こちらのバルコンヤンですが、曹渓寺(チョゲサ)の尼僧である大安さんがお寺の料理をベースにして考案した特別メニューが展開されているんです。季節の野菜、根菜、山菜といった自然の恵みを活かした料理の数々は、まさに仏教的な精進料理の世界に起因するもの。目と鼻の先に位置する、曹渓寺(チョゲサ)とバルコンヤンには、実は、そんな繋がりがあるんです。
それではここで、仁寺洞にあるバルコンヤン(발우공양)では、実際にどんなお料理が提供されるのか、早速ご紹介をさせていただきます。
バルコンヤンでは、春夏秋冬、4つの季節それぞれにメニューが変わります。さらに、それぞれの季節メニューの中でも、コースが4種類のグレードに分かれます。선식(ソンシク)、원식(ウォンシク)、희식(ヒシク)、마음식(マウムシク)。
선식(ソンシク) W30,000
원식(ウォンシク) W45,000
희식(ヒシク) W65,000
마음식(マウムシク) W95,000
今回僕は、원식(ウォンシク) W45,000 日本円にして4500円程度のコースを注文しました。こちらです。パンチャン(小皿料理)は、白い陶磁器に盛られ、食材の色を引き立てます。
こちらはサラダ。といってもそこは精進料理の中でも高級店であるバルコンヤン、サラダの中には、柿も入っておりました。
そして、各種和え物やスライスされた山芋の焼き物が出てきます。こちらは、椎茸をコチュジャンで炒めたもの。
お料理はメインへと近づいてきます。丁寧に作られた色あざやかな巻物やマンドゥが登場しました。
こちらは、寺院式の餃子にかぼちゃと紫芋の蒸し豆腐(胡麻豆腐のような食感です)、行者ニンニクの葉の巻き寿司です。
レンコンは、パジョン(チヂミ)とともに白と黄色のコントラストを演出します。三色のチジミは目にも美しい世界です。緑豆、黒ごまなどそれぞれに風味が異なります。
そして、濃厚でコクのあるスープをいただきます。こちらはエゴマのスープ。エゴマ、というと焼き肉店で出されるエゴマの葉っぱが頭に浮かびますが、こちらはそのエゴマの香りを最大限に活かしたスープです。とても上品な一品でした。
最後には、おかゆと口直しのお菓子。最後の最後まで目にも贅沢なお料理が続き、とても癒される食事の時間をいただけました。こちらは、れんこんと松の実のおかゆです。
いかがでしょうか。
お値段は、日本円にして一人3,000円〜5,000円程度。決してお手頃な値段というわけではありませんが、そこはミシュランソウル2017の一つ星を獲得するのも納得な格調と優美さ、格段に手の込んだ料理人の方の仕事を味わうことができます。特別な食事としては十分に納得のいくお店だと思いました。
特別な日、大切な方とのお食事、記念日など、何かいつもとは違うお食事の際にはご検討されて見てはいかがでしょうか^^
精進料理の「バルコンヤン」の場所は、こちらです。
http://map.konest.com/dforum/5750?pop=0
- 味の良さ
- 雰囲気の良さ
- アクセスの良さ
一言レビュー
決してお値段は安くはないものの、その価値がある雰囲気とお味の精進料理のプレミアムレストラン。