ソウルのミシュランにて、その代表メニュー「冷麺」がビブグルマンを受賞したお店が、ポンピヤンです。ポンピヤンは、高級韓牛の有名焼肉店「ピョクチェカルビ」が手がけたセカンドブランドで、ピョクチェカルビよりもリーズナブルな価格帯ながら、素材や味の良さで人気を呼んでいるお店です。
実はこのポンピヤンですが、結構、あちこちにお店が展開されているのですが、ロッテ百貨店本店(明洞)の地下グルメフードコーナーにも出店しています。というわけで、今回は、そんなロッテ百貨店地下にあるポンピヤンにお邪魔してきました。
お目当は、ポンピヤンの韓牛ソルロンタン
ミシュランソウル2016では、冷麺がビブグルマンを受賞しているポンピヤンですが、ローカルで人気なのは、もう一つソルロンタン。というのも、このポンピヤン自体が、冷麺とソルロンタンをメインメニューとしてオープンしているお店なんです。ソルロンタンで使われるのは、当然韓牛。韓牛の中でも、1++のみにこだわるピョクチェカルビの姉妹店というだけあって、ソルロンタンに使う牛肉にもこだわりがあります。
そんな韓牛ソルロンタンが、通常W15,000(1500円程度)のところ、W12,000(1200円程度)で展開されていました。
フードコートでは、複数のお店が店舗を構えるのでメインレジのような場所で、注文をしてから、各お店の前まで取りに行くスタイルです。メインレジの壁には、大きな写真入りのメニューが書いてあるので、観光客の我々でも注文がしやすいスタイルです。また、テイクアウトも可能で、値段は、W13,000(1300円程度)がW10,000(1000円程度)でした。
注文をし、ブザーがなる形の番号札を受け取ると、料理が出来上がったタイミングでそのブザーがバイブレーションの形で揺れ、点滅します。それを持って、こちらのポンピヤンのカウンターへ取りに行きます。
ポンピヤンの韓牛ソルロンタンのお味は?
ブザーがなり、出てきたのがこちらです。
簡単なカクテキやキムチの他、ソルロンタンの味を調整する塩やネギ、オリジナルのたれ、ご飯がセットになってきます。小さい話ですが、結構ありがたいところがありまして、ご飯が別で出てくるところ。お店によっては、ソルロンタンを頼んだ瞬間にご飯がもう入っている状態なので、時間も経つと、まぁご飯が水分を吸ってしまい、膨らむ訳で、いつまでたってもご飯がなくならないんです。ご飯が別で出されると、そういうこともないので、個人的にはとてもありがたく感じます。
韓牛ソルロンタンだからといって、気持ちばかりのわずかな牛肉が入っている訳ではなく、なかなかどっさり韓牛が入っているのも特徴でして、この通り、スプーンに乗り切らないほどの牛肉が入っています。
別の角度からもう1枚、この通りです。ソルロンタン自体が、牛骨でとったスープと牛肉の食べ物なので、牛肉が少ない分には、ただスープを飲んでいるようなものになってしまいます。これくらい入っていないと流石にね、とは思います。
そしていざ、ソルロンタンのスープを飲んでみます。
するとどうでしょう、まぁ想像通りのうっす〜い味な訳です。笑。でもこれ悪口ではなく、ソルロンタンをだすお店は、どこに行っても、最初すごく薄い味に感じてしまうんです。その後、塩や醤油のようなタレで調整するのが普通で、何も入れないで飲むこと自体、結構レアな気がします。
僕の韓国の友人たちも塩で調整するのは割とあたりまえにやっているので、最初から、塩をある程度入れて提供すれば良いのにとも思ったりするのですが、そのあたりは何か理由があるのでしょうか。そのままでもスープをいただくことはできるのですが、味がボケてしまっている印象です。
ソルロンタンには薬味が必須
そこで登場するのが、こちらのオリジナルのソース。
練り辛子とねぎ、ポン酢のようなものが合わさったものでしっかりとした味があります。このソースを全て入れてしまいます。味が濃すぎてしまう、辛くなってしまう、何てことはありません。
さらに、塩やネギなどの薬味も全て入れてしまいます。
断言します。
全て入れてしまった方が、日本人の味覚にはいちばんおいしいと感じるものに仕上がります。そうしますと、最初のソルロンタンの真っ白なスープからは少々変わり、黄色味を帯びたスープに変化します。
そして、その改めて味を調整してみた形でスープをいただきます。
豚骨スープなどですと、あのドロドロとした脂ギッシュなスープになりますが、この牛骨スープ、ソルロンタンは、そんな油っぽさも独特のクセもまるでありません。さっぱり、あっさりとしたスープに牛肉のコクが合間って、あっさりとしながらも深みのある味わいに仕上がっています。そして先に入れたネギや塩、オリジナルの辛子ポン酢のようなものも味に複雑さを持たせていて、ゴクゴクとスープを飲み干したくなる味なんです。
よく鍋をした後に、この後に雑炊にしたら、この後におじやにしたら、と考えてよりおいしい食べ方を想像しますが、それと同じような感じで、後からご飯を入れることができるのがソルロンタンの魅力。そんな意味もあって、最初からご飯が入っているソルロンタンよりも、後から自分で調整して入れられるソルロンタンの方が僕は圧倒的にオススメなんです。
肝心の韓牛はというと、他のソルロンタン(神仙ソルロンタンや里門ソルロンタン)と比べると格段に柔らかな牛肉です。噛み応えというものがないほどに柔らかく、確かにこれは良いお肉を使っているのだなとわかります。
ソルロンタンというと、メイン料理というよりもお昼や朝に食べるようなちょっとした一品料理な訳ですが、十二分に楽しめる味が、このポンピヤンの韓牛ソルロンタンだと思いました。場所も、買い物に便利なロッテ百貨店の地下にも位置していますし(ほかにも各所に支店はあります)、ちょっと立ち寄って小腹に入れるにはちょうど良い味とボリュームだと思いました。
僕が今まで食べたソルロンタンの中では、一番味のバランスが取れたおいしいソルロンタンだと思いました。ドラマの影響もあって、神仙(シンソン)ソルロンタンはものすごく有名で人気もありますが、同じ明洞の神仙ソルロンタンに行くくらいなら、ロッテ地下のポンピヤンでのソルロンタンの方が僕はおすすめです^^
明洞にあるロッテ百貨店本店は、こちらです。
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- 味の良さ
- 雰囲気の良さ
- アクセスの良さ
一言レビュー
韓牛の柔らかさ顕在のソルロンタン