リノベーション物件でカフェが新しくオープンしたり、レトロモダンなコーヒーショップが話題を集めたり、と韓国ソウルの今を語る上で「アンティークさ」が一つのキーワードになっているような印象があります。そこで、とことんアンティークなものをみてみようと今回行ってみたのが、ソウルの東大門の先、シンソルドン駅にあるソウル風物市場(ソウルプンムルシジャン)です。
ソウル風物市場とは
ソウル風物市場(ソウルプンムルシジャン)は、一声で言えばソウル最大の常設蚤の市。フリーマーケットという横文字ではなく「蚤の市」という方が断然しっくりくるほどの哀愁すら漂う市場になっており、骨董品から懐かしの商品などがズラっと並びます。シンソルドンの駅から歩くこと10分強。見えてきたのが、こちらの風物市場の看板。서울풍물시장と書かれています。
さらに奥に進むと見えてきましたメイン看板とメインゲート。風物市場の表側がこちらです。
オープンの朝10時に行ったのですが、10時には開くものの、まだお店を開けていない店主さんばかり。10時10分になっても20分になっても、ほぼほぼ準備してます感がすごいんです。ここら辺は、韓国のローカル飲食店でも見かけることですが、日本と韓国では、労働に対するカルチャーがまるで異なりますよね^^; 10時オープンといったら、それに向けて早めに出勤をして準備をしてオープンに備えて、というものですが、ここはそうでもないわけです。
飲食店やコンビニのアルバイトさんも、韓国ではよく勤務時間中にスマホをいじりまくってますが、まさにあの労働感と言いますか。ある意味、韓国らしいと言えばらしいのですが、う〜んなんとも。
風物市場に並ぶ商品たち
そんなことを思いながら歩みを進めつつ、せっかく来たのだから、とアンティークとして面白そうなものを発見しようと躍起になります。ここまで来た時間の元をとりたい気分になるわけです^^
例えば、こんなものが並びます。
骨董品のジャンルに入ると言いましょうか、陶器などは比較的多くのお店が扱っています。
可愛らしいおもちゃなども探せば出て来ます。
ピエトロドレッシングのおじさんのような人形もありました。
ソウルの南大門市場などでも、純正の真鍮の食器だと、スプーン1本3000円程度しますが、ここでは5本で3000円といった破格の値段ばかりが揃います。
あれ?なかなか楽しんでる? そうなんです、そこそこ楽しくなってくるんです。
アンティークなステンドグラス型のランプなどもあります。
アンティークというより、懐かしさで思わず心踊ったのがこちら。
あったあった、この手のオルガン! 小学校にありましたよね。懐かしい^^
え? ってなものも。日本郵便で書いてあるけれど、これはどうやってここに運ばれて来たのか。。
今ではもうどこに行っても見かけることのないレトロすぎるコンピュータも。そうです、昔はこれでしたよね。僕の大学時代も、プログラミングをするようなデスクトップのパソコンと言えば、これでしたよ。UNIXとか使って、、懐かしい。
こんな風物市場なのですが、いかがですか?
ちょっと昔を思い出す気持ちが随分と掻き立たせられます。でも、ここは風物市場。蚤の市。本当に蚤でしかないよね、というものもあります。2Fの奥なんてそんなものしかないです。例えば。。
いや〜こんな電源コード、買う?
化石風の石でしょ? ^^;
飲食スペースもありますが、この通り。
もうこれは、東南アジアの屋台の域じゃん。。でもここ室内だし。衛生的にも微妙だし。。
でもここは、韓国人の方が行けば、あ〜懐かしい!の度合いがもっと強く楽しめるのかもしれません。
日本人の僕からすると、こんなポスターのようなものを見ても、誰が誰だかわかりませんし、とりあえずの昭和感しかわかりませんもん。笑
こんなソウル風物市場ですが、ここをお目当てに足を運ぶか?というと、ちょっと悩ましいですが、近くに来たから寄ってみる?くらいのノリであれば相応の時間つぶしにはなるかもしれません。時間つぶしと言ってしまっては失礼ですが、でも、実際問題、そんな場所でした。。
韓国ソウルでアンティークのものを探すならば、何百倍もお勧めできるのが、梨泰院(イテウォン)にあるアンティーク通りです。ここは、さすがに厳選されたものが並ぶので、行くなら断然こっちです^^
ソウル風物市場の営業時間
10時〜19時。(10時に行ってもほぼ開いてないです。。)
第2、第4火曜日は休館。