東大門DDPで開催されているルイヴィトンコレクションのレポート第3弾。こちらが最終版です。前回のレポートはこちらです。早速続きをレポートいたします。
1996年のモノグラム100周年記念
1996年は、ルイヴィトンのモノグラムシリーズが誕生して100年の節目となり、これを祝して、世界の名だたるトップデザイナーたちによるルイヴィトンコラボレーションプロダクトが発表されました。コラボレーションを展開したのは、アジェディン・アライラ、マノロ・ブラニク、ロメオ・ジリ、ヘルムート・ラング、アイザック・ミズラヒ、シルビラ、ヴィヴィアン・ウェストウッド。
2年後の98年には、アーティスティックデザイナーにマークジェイコブスが召喚され、また新しいルイヴィトンの時代が始まっていきます。後半の展示は、そんなルイヴィトンと他アーティストのコラボレーション、マークジェイコブス作品などが数多く並びます。
マークジェイコブスが発表したラインの中でも、特に有名になったのが、こちらの「モノグラム・グラフィティ」。マークジェイコブスがポップアートの巨匠、「スティーブン・スプラウス」へのオマージュとして制作したラインで、当時は、サッカーの中田英寿さんが持っていたことでも日本で話題になりましたよね。
マークジェイコブスの時代になったことで、、ルイヴィトンは、その世界観や品格を落とすことなく、ポップでファッション性の高いブランドとしての立ち位置も築いていったと思います。
こちらは、リチャード・プリンスとマークジェイコブスのコラボである「モノグラム・パルプ」
圧巻のコラボーレーション作品展示
コラボレーションデザインのルイヴィトン展示は、続きます。こちらは、世界的芸術家、ダミアン・ハーストがルイヴィトンに特注オーダーをしたトランク。
ありました、村上隆さんとのコラボレーション作品。何でしょうね、日本人だからか、懐かしさを覚えます。笑。あーこんな時代あったよね感^^
フレグランスラインも展示されていましたが、会場の一番最後には、フレグランスの販売コーナーもありました。
村上隆さんだけでなく、もう1人、日本を代表するアーティストがルイヴィトンとのコラボレーションを発表しています。それが、あの草間彌生さん。もちろん、草間さんの展示もあります。
まだまだ続くコラボレーションライン
こちらは、スティーブン・スプラウスへのオマージュコレクション。ルイヴィトンのデザインの中では、妖艶さを感じさせる貴重なコレクションだと思います。
妖艶さといえば、こちらもとても魅力的でした。
芸術家、ロバート・ウィルソンとのコラボレーションである「モノグラム・ヴェルニ・フルオ」。これだけ見るとちょっとルイヴィトンとは気づかないかもしれませんね。笑。個人的にはスペインのデザイナーさんが発表しそうなラインだと感じました。
こちらは、キム・ジョーンズとのコラボレーション作品。
思わずため息が出たのは、こちらのトランク。これまでのルイヴィトンのデザインの歴史を、そのアーティスティックな幅を凝縮したような作品でした。
こちらは、今まさに2017年現在展開されているコレクション。う〜ん、ちょっと遊び心が過ぎるかな・・
世界的な音楽家たちが、何千万円とする楽器を運ぶのにオーダーされることもあるルイヴィトンの楽器ケースコレクションなどもありました。
そしてこれは、いや〜韓国ソウルでの開催だけあるよね〜と思わずニタっとしてしまった展示。会場の最後の方に飾られていました。
こちらは、キムヨナ選手の使った特注のスケートシューズケースです。いやまぁ、何というか。。ヴィトンかぁ。お金はあるのだろうけれど、何ともまぁと。。^^;
一通りの展示が終わるとグッズ販売コーナーに映るのですが(といってもそんなに商品はありません)、その手前で実際にルイヴィトンの工房の風景が巨大モニターにて映し出される場所があります。実際、その場で作業をされています。実演です。
今回のルイヴィトンコレクションの展示は、実は、韓国のカカオトークもスポンサーになっています。販売コーナーの最後には、こんなカカオトークのアイコン、ライアンとルイヴィトンのコラボレーションであるネームタグの販売もありました。お値段は、W245,000(日本円にして、おおよそ24,500円)の代物です。
全てのコレクションを見終わった感じたことですが、このルイヴィトンコレクションは、特にブランドやファッションに関心がある方だけでなくとも、十二分に心を動かされる貴重な展示だと思いました。江戸や明治の時代にまで遡るようなヨーロッパでのルイヴィトンの歴史から現在に到るまでの変遷が、惜しげも無く、ここまでの膨大な数で展示されているというのには本当に感謝です。
欧州貴族、世界の富裕層の世界を垣間見た気持ちになり、だいぶ浮世離れした気持ちにもなりましたが、笑、そんな圧巻の世界もまた旅行の一つ。ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿を訪ねて圧倒されるあの感覚と非常に近しいものがあります。本物こそがもつパワーを感じられる素晴らしい展示でした。 この夏ソウルのおすすめです!
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行かなきゃ損、とはまさにこのこと!