2017年6月8日から8月27日までの長期開催、韓国ソウルの東大門デザインプラザ(DDP)が手がける圧巻のコレクション展示、それが、あの「ルイヴィトン」展です。これまで東大門デザインプラザ(DDP)では、同じファッションの世界で言えば、ジャンポールゴルチエ展が開催されたりもしたのですが、その時とてつもなく非日常の感動を味わった僕は今回も足を運んでみました。
東大門デザインプラザ(DDP)を改めて
東大門デザインプラザは、ソウルの新名所とも呼べる場所で、今はなき世界的建築家ザハ・ハディド氏による建築は大きな話題を呼びました。
そんなDDPでかつて開催されたジャンポールゴルチエ展。その時のレポートは、こちらに2つ挙げておりますが、世界的なデザイナーのオートクチュールの世界はこれほどまでにまばゆく心を打つものかと感動したことを今でも覚えています。
例えば、こんな展示がありました。数枚ほどピックアップ。
ところが今回のルイヴィトン展は、ゴルチエ展の何倍もの衝撃を受ける体験となりました。あらかじめお伝えをします。「これを見るためだけに旅行をしても損はない」と思えるほどの展示でした。何せこの展示、無料なんです。
ルイヴィトン展@東大門DDP
会場には特設のルイヴィトンデザインの車が置かれ、期待に高鳴る気持ちにさらに拍車をかけてきます^^
こちらが入場口です。荷物を預けて、英語や韓国語、中国語の音声ガイドを必要であれば受け取り、進んでいきます。日本語の音声ガイドはありませんでした。。
まず最初に目に入ってきたのは、ルイヴィトン氏が最初にデザインを手がけた時代のトランクバック達。かばん職人を夢見てパリへと出向いた若き青年ルイヴィトン氏が、当時の移動手段である汽車などで乱雑・粗悪に扱われていた手荷物バッグの世界を変えようと修行の末に独立を果たします。頑丈で、壊れず、それでいてデザイン性にも飛んだ当時は革命的なルイヴィトントランクの誕生です。
非常に頑丈な木でできた木製トランクには、当時の貴婦人達の代名詞といいますか、おしゃれ道具である「帽子」がジャストサイズで入る設計がなされています。イギリスなどでは、今でも競馬の会場で帽子が社交道具のような世界が色濃く残っていると思います。
頑丈な木製のトランクは、日本人の僕からすると、着物を入れる桐ダンスにも近しいものを感じました。
木製といっても茶色の風合いだけがトランクではありません。当時からデザイン性の高かったルイヴィトンのてかげるトランクには様々な色が存在していたようです。
繰り返します。この展示、無料です。本当です。
すごい。笑
今のオーソドックスなルイヴィトンデザインの原型とも思えるようなトランクも誕生しています。中には、帽子はもちろん、長い傘なども見事に採寸通りに入る設計です。
衣装ケースとしてのルイヴィトントランク
こんなものもありました。道具だけでなく衣装箱もあります。
帽子や傘といった道具ではなく、洋服を入れるためのバッグには様々なものが展示されていました。
まさに貴族の服装と思えるような当時の上流階級の子女達が好んできたような衣装もハンガーにかける形でシワをつけずに収納ができます。
でた、また帽子だ^^
とにかくあちこちに帽子を入れるケースがあります。なんといいますか、バッグの歴史の裏にある、ヨーロッパの貴族文化も学べるのがこのルイヴィトン展だと思いました。その時僕は、スポーツキャップを被っていたので、なんというか、時代やら社会階層やらギャップを感じましたよ^^;
暑いパリの夏を涼しく過ごすリネン生地の洋服専用のルイヴィトントランクもありました。
そしてこれは、服でも道具でもなく、靴入れ。1足1足丁寧に梱包されるトランクになっています。
トランクの展示だけではありません、現代では、店頭で目を引く広告プロモーションを手がけるルイヴィトンの原点とも言える広告コレクションもありました。
いかがでしょうか? これで終わらないんです。まだまだ続きます。ルイヴィトン展レポート。写真も多くなりましたので、この辺でレポート第1弾を閉じまして、続きはレポート第2弾にて。
このルイヴィトン展は、本当に圧巻です。 8月27日までの開催ということで、夏の韓国ソウル旅行を計画されている方には是非一度足を運ばれることを推奨させていただきます。
世界の芸術、世界の歴史、ここにあり、です。
- おすすめ度
一言レビュー
ただただ圧巻。人によっては、5時間くらい眺めていられる代物です。