コンテンツ
今月発表された韓国発のミシュランガイド、ミシュランソウル2016において、リーズナブルな価格で最良の食事がいただけると認定する「ビブグルマン」。こちらに選定されたカルグクスのお店が仁寺洞よりも北のエリア、三清洞(サムチョンドン)にあります。それが、今回ご紹介させていただきます、「黄生家カルグクス(ファンセンガカルグクス)」です。
黄生家カルグクス(ファンセンガカルグクス)とは
黄生家カルグクスは、手作りの麺や韓国式餃子(饅頭)を提供する老舗として、ソウル最大の韓国スポット「景福宮」の横、三清洞エリアに店舗を構えています。三清洞エリアには、味にこだわりと自信を持つ老舗のお店が多く集まっているのですが、黄生家カルグクスもまさに、そんなお店の一つだと言えます。
今回ミシュランのビブグルマンに選ばれたこともあり、店舗外には、ミシュランビブグルマンに選ばれたことを伝える掲示がありました⇩
人気メニュー、カルグクス、そのお味は?
カルグクスといえば、明洞にある明洞餃子のカルグクスが日本人観光客の皆様には有名、かつ人気ですが、韓国ソウルには、まだまだ知名度は低けれどローカルには人気のカルグクス店があります。ファンセンカルグクスは、まさにそんなお店だろうと今回お邪魔してきました。
店内では、自家製を名乗るだけあり、その場で韓国餃子(饅頭、マンドゥ)を作られている姿を間近に見ることができ、食の老舗たる姿を感じることができました。
注文をしたのは、もちろん、メインのカルグクス。
まずは、キムチが運ばれてきました。
このキムチが予想外に嬉しいハプニングで、とても美味しかったんです。ちょっと興奮気味に伝えます^^
このキムチ、韓国の様々な飲食店を渡り歩いた中でも明らかに1段上をいくキムチなんです。みてください、この新鮮さを語る艶。一切、なんの写真加工もしていません。このツヤッツヤのキムチ(白菜の浅漬けのような)がまぁ美味しいんです。
さらに、キムチは、通常の赤いキムチももちろんあります。この水々しい白菜と唐辛子の絶妙なバランス。辛さと甘さが見事に調和され、とても食べやすいキムチに仕上がっています。カルグクスを目当てにしていたのに、思わぬところで心を奪われてしまいました^^;
黄生家カルグクス(ファンセンガカルグクス)を実食
そして、いざ運ばれてきたカルグクスが、こちらです。
こちらのカルグクスなのですが、僕がこれまで食べたカルグクスの中でも、明らかに上位に入る美味しさでした。美味でレアな味、というよりは、家庭的な味わいを残しつつも、一味プロの隠し味を感じるお味、というのがふさわしい表現だと思われます。
名店「明洞餃子のカルグクス」とは全く違います。
上品な野菜タンメンのようなスープに、薄味ながらしっかりとしたキノコの出汁と胡椒のスパイシーさが効いたスープ。にゅうめんのようなツルっとしたのどごし。これは、このお店独自の味に間違いありません。胡椒がとても効いているので、胡椒カルグクス、とうたってもいいのでは?と感じたりもするのですが、それくらいピリっとアクセントが効いています。
きのこの美味しさ、出汁を深みのあるスープで感じながら、しっかりとしたボリュームのある麺でこの一杯の食事を味わいます。
カルグクスは、日本でいうところのにゅう麺、うどんなのですが、この出汁の味や胡椒のスパイシーさは日本にはないお味です。中華の野菜タンメンの麺をうどんに変えたような、鶏やきのこの鍋の後に、おじやがわりにうどんを入れたような、そんな複雑な味をいただけます。
出されるキムチが新鮮で、かつ美味しい、という意味では、明洞餃子のカルグクスや、ベテランカルグクスのカルグクスよりも個人的にはオススメなお店となりました。
また、店員さんの愛想の良さや気持ちの良いコミュニケーションもとても良い印象を持ちました。お料理が運ばれてきたタイミングで「美味しく召し上がれ」という意味の韓国語を話されてたり、終始笑顔で低姿勢な接客をされる姿に、名店ゆえのおごりのなさを感じ、ますます好きになりました。
ミシュランのビブグルマン選定も納得の一杯です。お店は、毎日11時からの開店です。一度、お試しいただいて損はないと思います^^
黄生家カルグクス(ファンセンガカルグクス)の場所は、こちらです。
http://map.konest.com/dforum/201?pop=0
- 味の良さ
- 雰囲気の良さ
- アクセスの良さ
一言レビュー
ミシュラン、ビブグルマン認定も納得のお店。1000円以内で韓国らしさを体感できるお食事です。