2009年から始まった、ソウル中心地を流れる川「清渓川(チョンゲチョン)」でのランタン(提灯)祭り、ソウルランタンフェスティバル。今年の開催期間は、2016年11月04日(金) ~ 2016年11月20日(日)とちょうど僕の訪韓の時期とマッチしたので、初めて行ってみました。
清渓川(チョンゲチョン)の昼の顔、夜の顔
ソウルの憩いの場であり、パワースポットでもある清渓川(チョンゲチョン)は、昼間には多くの人々が川沿いを歩くヒーリングスポット。美しい気の流れのようなものがあるのか、立ち止まる人も語らい歩く人々も皆表情が穏やかです。
そんな清渓川(チョンゲチョン)が多くのランタンで彩られるソウルランタンフェスティバル。今年のソウルランタンフェスティバル2016の様子をレポートします。
この日はちょうど、朴槿恵大統領の退陣要求デモの日。。
メディア発表では100万人参加と言われていましたが、少なくとも僕の肌感覚では100万人は優に超えるであろう人々(というより群衆、という表現が近いです)が清渓川(チョンゲチョン)周辺の光化門エリアをジャック。近隣は10m先に進むのに10分はかかるほどの混みようで、とんでもない騒ぎになっていました。
そんな中でも、ソウルランタンフェスティバル2016は開催され、同じ場所で起きているとは思えないほどの全く異なるソウル市民の姿が見られた清渓川(チョンゲチョン)になりました。清渓川に色鮮やかなランタンが浮かび、その川沿いの両端を多くの人が写真撮影を片手に賑やかに歩きます。
真横で退陣デモが行われているので、その退陣デモで持っていたろうそくをそのまま持ち歩いている人も何人もいて、なんと言いましょうか。。「あっ、そんなライトアップの有効活用?」とか思ったり。笑。奇しくも退陣デモのろうそくの灯火が、今年はランタンフェスティバルをより明るくムーディーなものにしており、観光客の僕はとても不思議な気持ちでした^^;
ランタンフェスティバルは一つのお祭りで、橋の下には似顔絵コーナーが登場していたり、提灯がぶら下がっていたり、川面だけでない鮮やかな世界が広がっていました。
様々な提灯(ランタン)の展示
趣向を凝らした様々なランタンが登場し、一つ一つがとても興味深いものでした。これは昔、ハンガン(漢江)の凍った氷を裁断している人たちを描いた提灯。この一帯は、ソウルの歴史をランタンで描いていました。
三途の川なのか、鯉のぼりなのか、彩色華やかな魚たちが舞うランタンも登場していました。
東大門の広蔵市場の展示ランタンでは、市場らしいユニークな提灯が登場。
各国の観光公社からの出し物もありました。こちらはフィリピン。
マカオ
中国
アメリカ (歴代の大統領のこの像というのもなんとも絶妙にミスマッチ。笑)
日本。贔屓目なしに、日本のこのねぶたのような提灯は、やはり秀逸でした。
他にも様々なランタンが登場していました。
一番面白かったランタンは?
一番ユニークだったのが、韓国最大手の化粧品メーカー、アモーレパシフィックからのランタン。
このクリスマスツリーを近寄って見てみると。。アモーレパシフィックが展開する最高級化粧品ブランド、ソルファスのボトルになっているんです。
同社が手がけるカジュアルラインの化粧品、イニスフリーのボトルツリーも。
各社、各国が趣向を凝らしてソウルの清渓川(チョンゲチョン)を彩った今年のソウルランタンフェスティバル2016。まぁ提灯祭でしょ、とタカをくくっていたのが正直なところなのですが、実際に参加をして見たら、その美しさに心を奪われてしまいまして。また是非来年もこの時期に訪韓をしたいなと思いました。
ソウルは秋、特に11月が一番美しい気がします。11月の昼間のソウルは、街中が黄色に色づいています。
- おすすめ度
一言レビュー
歩いてみたら、想像以上に良かったお祭り。笑