エイの刺身冷麺、オジャンドン ハムン ネンミョン (五壮洞 咸興冷麺)

明洞と東大門のちょうど間のあたりに位置する場所、乙支路４街にある冷麺通りをご存知でしょうか。五壮洞（オジャンドン）というその場所には、老舗の冷麺店が隣接し、どのお店も常に多くのお客さんで賑わっています。 そんな五壮洞の中でも特に人気の高い冷麺のお店へ今回お邪魔してきました。

エイの刺身冷麺、ハムン ネンミョン (咸興冷麺)とは？

今回お邪魔したのは、오장동함흥냉면（オジャンドンハムンネンミョン、五壮洞 咸興冷麺）というお店でして、こちらの青い看板が目印です。ハムンネンミョンとは、通常のそば粉を使った冷麺ではなく、でんぷんを使った麺になります。

メニューは大きく4種類でして、刺身冷麺、ビビン冷麺（辛いもの）、水冷麺（普通の冷麺）、温麺（冷麺の温かい版）。一番人気で、お客さんの多くが頼むのが、刺身冷麺（フェネンミョン）で、W9,000。

店内に入ると多くのお客さんで賑わっています。人気店だけあります。

さらに、第一回「全国料食物競演大会」で最優秀を取ったという旗も店内に飾られていました。

刺身冷麺と水冷麺を注文

刺身冷麺（フェネンミョン）と言っても韓国式で、エイの刺身を韓国風の赤く辛いタレでもみ込んだもののため、多少の辛さがあります。そこで、刺身冷麺（多少は辛い）と水冷麺（全く辛くない）の2種類を注文しました。

まずは、水冷麺がこちら。この黄金色で透き通ったスープが、老舗の味を想起させます。

彩りも、緑、赤、白、茶色、灰色と豊かな色彩の一杯になっていまして、とても美しい見ばえ。

いざ食べてみますと、想像通り、とてもさっぱりと、でもしっかりとした出汁を感じるスープでして、大変飲みやすい味になっています。麺はというと、これは正直なところ、僕の好みではありませんでした。スープがさっぱりとしている分、麺には一定のコシや食感、インパクトが欲しかったのですが、感覚的には、ほぼそうめんと変わらない細さとコシで、物足りなさがありました。

もちろん、ゴムみたいに硬い冷麺の麺に比べれば、美味しい部類なのですが、冷麺のスープにそうめんが入ってる、という感覚に近しく、ちょっと違うな。。と感じたというのが率直なところです。

一方、もう一つのフェ・ネンミョン（刺身冷麺）は？

こちらは、写真を撮る前にお店の方に麺を切られてしまったのですが。。こちらです。

なんとか成形したものの、最初の方が圧倒的に綺麗でした。ちょっと待ってくれ、というのを忘れたミスです。笑

こちらは、水冷麺とは異なり、スープがありません。どちらかというと、混ぜそばに近しい形でしょうか。こんな形で、一気に混ぜていき、味をからませてから食べます。

果たして、エイの刺身冷麺のお味は？

こちらは、とても美味しく、人気が出るのも頷ける一皿でした。水冷麺とは異なりスープがないため、麺の上にのる「酸味の強い大根の漬物」「甘酢のような味付のきゅうり」「甘辛でコクのある唐辛子ベースのタレにからんだエイの刺身」「うっすらと味のある細い麺」の4つの味が絶妙に絡みます。スープがあると、全部スープの味に持って行かれてしまいますが、それがない分、それぞれの味付けの良さがわかります。

さらに、水冷麺では、細くてそうめんのように感じた麺も、全く同じ麺ながら、こちらのエイの刺身の冷麺では異なる印象を持ちました。パスタでもそうですが、細い麺であるほど、ソースとの絡みが良いように、この細さだからこその1品としてのまとまりを感じました。

同じお店、同じ麺でも、メニューによってここまで違うのだな。。と勉強になりました。

味にアクセントが必要になれば、辛子もありますし、お酢もありますので、自由に味の調整ができます。

肉で出汁をとったユクスというスープが、やかんに入っているのですが、こちらも後引く美味しさ。若干、カップヌードルのしょうゆ味のような印象はあるのですが（良い表現なのかどうかは謎。笑）、とても後を引く味である事は間違いありません。

水冷麺は別として、フェネンミョン（刺身冷麺）の方は、とても美味しくさっぱりといただけました。ソクチョコダリネンミョンの方が美味しいと感じますが、味覚は人それぞれ。人によっては、こちらのお店の冷麺の方が美味しいと感じるかもしれません。

辛さで言えば、圧倒的に、ソクチョコダリネンミョンの方が辛いので、オジャンドンハムンネンミョンの刺身冷麺の方が、優しい甘辛さだったりします。

オジャンドンハムンネンミョンの場所は、こちらです。

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