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南大門市場のポジャギ売場「中央商街 C棟」に続く、マニアック記事第3弾。今回は、東大門エリアにある広蔵市場(クァンジャンシジャン)のポジャギ市場をご紹介させていただきます。
同じポジャギのお店でも、南大門と東大門ではまるで取り扱うものが異なります。南大門市場が、完成品の販売が中心なのに対し、東大門の広蔵市場は、完成品になる前の布自体が膨大な数で展開されています。
圧倒的な品揃えの韓服・ポジャギ布の広蔵市場
広蔵市場というと、スニネに代表されるようなピンデトックという緑豆のお好み焼きや、かぼちゃ粥や小豆粥、海苔巻きを販売する露天商の店で溢れていますが、それも広蔵市場の一つの特徴。実は、韓服(いわゆる、チマチョゴリ)やその布などが圧倒的な品揃えで販売されている場所でもあります。
場所は、地下鉄鍾路5街駅の8番出口から広蔵市場の入り口に入り、わずか10秒ほど歩いた右手側にあります。それが、広蔵東館(クァンジャントングァン)。
この赤い看板がある1Fに、2Fへあがる階段があります。
この門を開け、階段を上ると、館内の地図があります。
これがその地図です。全てお店です。
広蔵東館は、韓服のオンパレード
中に入ると圧巻の市場が広がっています。いや〜マニアック。笑
韓服を仕立てるための小物や各種布が、これでもかとばかりに膨大な数で展開・販売されています。日本で言えば、着物の布や着物が右も左もこれでもかと並べられている世界観です。日本では、今はそんな場所はないかと思いますし、ここはまさに韓国的な場所だと感じます。
韓服目的ではなく、手芸・裁縫目的の布の購入にも
韓服を購入する、韓服を仕立てる、ということは機会としてはほぼないと思いますが、日本ではなかなか見かけない薄手で細やかな刺繍が施された布というのは、手芸・裁縫をされる方には魅力的なアイテムになるのではないかと思います。
こういったものは、なかなか日本の手芸店にはなく、アパレルメーカーが裁縫工場さんや化学繊維メーカーさん達と限られた業界内で流通・やり取りをしているものだと思います。
韓服同様、鮮やかな色彩の布がメインで揃いますが、薄く淡い色合いのものも豊富に取り揃えられています。布は1本単位でも、数ヤード(1ヤード90cm)単位ですでに切られて販売されているものも両方あります。もちろん、ご自身で指定した長さにカットしていただくこともできます。
今回ずっと見ていましたのは、ちょうど「100番」のこちらのお店、ウリオッスさん。
店主のおじさんが広げていた布に、今回一緒に旅をした母が釘付けになってしまいまして。。^^;
着物を縫うのに、この生地がこれだけ欲しい、と平然と日本語で説明をしだしまして、必死に通訳を試みる僕。「ここは韓国なんだよ?」と話しても、そんなことはお構いなし。大変です。。
例えばこちらの藤色の絹の布でも、色染めの過程で1つ1つ仕上がりに差が出ますので、色合いが1本1本若干異なります。もっとも自分の好みにあった色を選び、特定の長さを指定したり1本丸々購入するかを決めます。お店によっても異なりますが、ほとんどのお店が、色見本を持っていますので、指差し会話で購入するやり方もあります。1ヤードは、だいたいW8,000~W15,000あたりが相場です。
いかがでしたでしょうか。韓国の伝統的な装いや色彩を思う存分感じられる場所です。ご興味のある方は、一度足を運ばれてはいかがでしょうか^^
広蔵東館の場所は、ピンデトックのスニネの向かい側になります。
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