大人気の美食グルメ番組「水曜美食会」のポッサム回にも登場したのが、今回ご紹介をさせていただきます、済州島の人気レストラン、カシアバン(가시아방)です。カシアバン(가시아방)の人気メニューは、TVにも取り上げられたポッサムと、そのポッサムをのせたコギグクス、という済州島では定番の麺料理です。
大行列は当たり前の人気店
カシアバン(가시아방)は、済州島の中でも決してアクセスが良いとは言えない場所にありながら、多くの人が車で乗り付けてまでやってくる人気店。店内は広いスペースながら、1時間待ち、2時間待ちはざらで、お昼時の時間帯を外しても1時間は待つほどの人気ぶりです。
カシアバン(가시아방)は、韓国の食べログのような口コミサイトでも、圧倒的な4.6という数値を作っていまして、もはや、誰もが認める味といっても過言ではない気がします。そんなカシアバンで整理券をとって待つこと1時間、やっと中に入れました。
カシアバン(가시아방)のメニュー
店内は、この賑わい。満席です。
カシアバン(가시아방)のメインメニューは、大きく3種類です。
- 고기국수(コギグクス) W6,000(600円程度)
- 비빔국수(ビビングクス) W6,000(600円程度)
- 돔베고기(トムベコギ) W25,000(2500円程度)
コギグクスは、豚肉を載せた済州島では定番の麺料理。
ビビングクスは、コチュジャンなどのソースで絡みをつけたグクスになります。
トムベコギは、いわゆるポッサムになりまして、このポッサムが、水曜美食会でも取り上げられた味です。
この3つのいずれかを皆が選ぶので注文をしてからは比較的早めに運ばれてきます。運ばれてきたのが、こちら。
まずは、コギグクス。
見た目は、やはり、ソーキそばに近い印象です。上にのっているのが名物の豚肉(ポッサム)です。
続いて、ビビングクス。
こちらにもポッサムがのっており、こちらは汁なしの甘辛麺になっています。
そして、ポッサムだけのトムベコギが、こちら。
いざ、実食です。まずは、コギグクス。
同じく済州島の人気コギグクス店「オルレグクス」と比較すると、カシアバンのコギグクスの方が、その豚のだしがより濃く出た、若干ではありますが、こってりさを感じます。とは言え、そこは、沖縄のソーキそばとは比較にならないほどのすっきりとした作りで、さっぱりとしていながらもコクを感じる味に仕上がっているんです。
麺は、いわゆる卵麺のような味で、そこまで麺自体に主張がないので、スープの味わいをダイレクトに楽しむことができます。何より、上にのっているのが看板メニューでもある豚肉(ポッサム)なので、これ一杯でも満足ができてしまいます。
そして、続いてはビビングクス。
こちらは、辛味の効いたコチュジャンベースの麺料理ながら、どちらかというと甘辛仕立て。ビビン冷麺のような「からっ!」という味わいではなく、まろやかさの中に辛さを感じる程度です。コギグクスのしっかりとした豚肉のまろやかな出しにコチュジャンを混ぜているのか、コクと甘辛の絶妙な味わいで、これはこれまで韓国で食べたことがない味わいでした。僕はこのビビングクスは、生まれて初めて食べた味わいの組み合わせに感じました^^
見た目はナポリタンなのですが(←雑な表現ですね。笑)、味は全くの別物。愛される味、また食べたくなる味だと納得してしまいました。味がまろやかなので、素朴感もあって、庶民的な味わいながら美味しいんです。
そして、最後はポッサムです。
セウジャンという小海老の塩辛のようなものにつけても、コチュジャンをつけても、トッピングは自在です。僕は、ニンニク(生)とコチュジャンで巻いて食べます。
どうしてこうも豚の脂肪ながら柔らかくとろけるものか、と熟練の調理技法なのか驚かされます。普通豚肉を煮込むと、どうしても脂肪分のところはコリコリと硬いままですが、このポッサムは、圧力鍋を使って作ったような茹で豚のそれで、脂肪までも柔らかくなっているんです。
ただ、どうでしょうか、ポッサムだけを食べにこのお店にくるか、といったら、僕自身は、そこまでではないかなと感じました。それよりも、このポッサムがのった麺料理の方、特にビビングクスが、なかなか他店にはない味わいで新鮮味を感じました。
並んででもまた食べたくなる、素朴ながらあと引く一杯。カシアバンが人気なのも確かに頷けます^^
カシアバン(가시아방)の場所
カシアバンの営業時間
毎日: 10:30〜0:00
- 味の良さ
- 雰囲気の良さ
- アクセスの良さ
一言レビュー
相当待つけど、相応の味。確かに美味!