コンテンツ
韓国と日本の食文化の大きな違いの一つにあげられる、「お一人様でも外食ができるか」という点。会社での会食を始め、公私共に複数名での食事が基本スタイルになっている韓国では、なかなかお一人様の外国人旅行客が窮屈な思いをすることがざらにありました。
ところが、海外文化の流入や・受容など流れもあり、韓国でも、おひとり様での食事が市民権を得ようとしています。そんな折、誕生しているのがお一人様をメイン顧客として設定したお一人様歓迎レストラン。今回は、その中でも、お一人様焼肉を楽しめる場所として近年オープンしたお店をご紹介させていただきます。
弘大の一人焼肉店、뱃장(ペッチャン)
ご紹介させていただきますのは、弘大(ホンデ)駅から徒歩5分程度の場所にある、韓牛を一人分だけから注文可能なお店、뱃장(ペッチャン)です。デジカルビを一人で食べられるお店は複数ありますが、韓牛の焼肉で一人をメインとしたお店はそう多くありません。場所柄、学生が多いエリアでもあり、すでに知る人ぞ知る、お一人様焼肉のお店になっています。
こちらがお店の外観です。いたって普通の焼肉店の外観ですが、中に入ると、お一人様歓迎が如実に表れた店内になっています。
ちなみに、お昼には、ランチメニューがあり、牛カツなどが提供されています。韓牛の牛カツや韓牛のユッケビビンバなどがメニューに並びます。
ランチメニューのお値段は、韓牛の牛カツ定食が、W15,000(日本円にして1500円程度)。韓牛ユッケビビンバが、W9,000。韓牛のチャーシュー丼は、W8,000といった内容です。
店内に入ると、まず目に入るのがカウンター。なんと、一人一人で食べられるよう仕切りがあるんです。
뱃장(ペッチャン)のメニューは?
お昼時は、ランチメニューが通常ですが、焼肉をいただくことも可能です。焼肉のメニューがこちらです。韓牛ロースは1++のランクのもので、150gで、W35,000。 韓牛の値段としては、安すぎず高すぎずの相場な値段です。
注文をすると、まず、キャベツの千切りが出てきました。韓国では珍しいゴマだれのドレッシングです。こちらのお店なのですが、日本の要素を随所に取り入れたお店になっています。
そのため、日本酒のリストなどもあります。日本酒の内容(取り揃え)自体は、いたって微妙です。笑。これ、一昔前のおじさんが飲む日本酒じゃん、、という。関税などもあり、日本酒を韓国で飲もうと思うと、普通の日本酒であっても相当高い値段になっていて、とても残念に思います。
뱃장(ペッチャン)の即席焼肉準備
焼肉を注文すると、それまではカウンターに取り付けられていなかった専用のガスホースが取り付けられ、ここから焼肉準備がスタートします。
このガスホースの元に、炭火の入った焼肉の網が用意されます。ここで焼いて食べていくので、一人でも焼肉を楽しめる、という仕組みです。
そして、お肉と水キムチが運ばれてきました。こちらです。
뱃장(ペッチャン)の焼肉をスタート
一人分150Gなこともあり、あれ?少なくない?という印象を持ったのですが、それは上から見たから、でした。横から見ると、なかなかな厚さがあるんです。
この韓牛とチーズなどが入ったシイタケなどを焼いていきます。いやー楽しみです^^
厚みのある韓牛の塊は、ある程度焼きあがってきたら、ハサミでカットします。(ここら辺は全て自分でやる形です)
そして、焼きあがったら、塩などで簡単な味だけを添える形でいただきます。あくまで牛肉の旨みだけで勝負、ということでしょうか。
果たして、そのお味は。。。
食べてみて思いました。「思ったよりもやわらかくない。霜降りのレベルが、たかが知れているな」と。確かに一定の柔らかさもありますし、牛本来の、まるでステーキ肉を食べているような赤身の肉の濃い味わいはあります。ただ、3500円程度の味、ではないんです。これが、韓牛の実力なのか、気になったので、同じプレートにある別の肉を焼き始めました。
シイタケのチーズ焼きも出来上がってきたので、これも食べつつ、韓牛の仕上がりを待ちます。
これをハサミで切っていきます。
そして、出来上がったタイミングで、再び、その味を確かめて見ました。
これは。。。
変わらない。やはり、思ったほど、美味しくはない。
どうして韓牛が高級肉に部類されるのに、対して美味しく感じないのか、このお店のお肉が悪いのか、それとも、と考えていたのですが、一つの結論に達しました。
韓牛を美味しくいただく術は、2つあるのだと思います。
1)日本の霜降りの和牛とは異なり、赤身の要素が強いことを認識する。
2)できるだけ、スライスされた形の韓牛をいただく。
特に、2)がポイントなのではないかと思ったんです。もちろん、日本でブランド牛に部類されるサシが十分い入った霜降りのお肉であれば、厚みがあろうとも柔らかく、とろけるわけですが、韓牛となると、そこまでは期待はできないわけで、どうせ食べるなら、スライスがされているお肉、よりその赤身と柔らかみを感じられる食べ方の方が好ましいのだと思いました。
う〜ん、せっかく一人焼肉のお店だというのに。この味と値段のクオリティ。2年持つかなぁ。。。というお味でした^^;;
뱃장(ペッチャン)の場所は、こちらです。
- 味の良さ
- 雰囲気の良さ
- アクセスの良さ
一言レビュー
話題性だけで、1年持てば良いのかな、という印象でした。