弘大(ホンデ)にある日本人のパン職人によるパン屋さん「青い鳥」をご存知でしょうか? 実はその卓越した味が話題を呼び、既に500以上の韓国のブロガーさんが話題にしているお店なんです。
最近は、韓国ソウルの中でも、スイーツ店やコーヒー店、パン屋さんなど、いわゆる韓国グルメとは異なるお店でもご紹介できればとせっせと食べ歩きをしています。というのも、韓国のブロガーさんたちの中で話題になるお店というのは必ずしも韓国グルメだけでなく、洋食やスイーツなども多分にあるからなんです。今回は、そんな話題の味を求めて、弘大(ホンデ)に行ってまいりました。
弘大(ホンデ)にある青い鳥とは?
日本のパン職人として働いていたオーナーが、ソウルのパン屋さんにスカウトされたことがきっかけで訪韓をし、その後、現在のお店をオープンするに至ります。店名は、幸せの青い鳥に由来する「青い鳥」。パンを通した身近な幸せを届けたい、ということでしょうか?^^
お店は朝の8時から開いているのですが、僕が行った時間は、オープンしたてで、まだ全商品が並んではおりませんでした。笑。とはいえ、既に陳列されているものの中から選んで食べてみることに。
青い鳥のパンは、どんなもの?
店内に並ぶパンは、どれも一つ一つ丁寧に作り上げられていることがわかる焼き色や艶、程よく整った形をしています。
こちらは、メロンパン。表示はもちろん、日本語&ハングル。というわけで、日本人には、かな〜り助かりますよね^^ その下のハングルも日本語だったらいいのに、と思いつつ、それは食べたらわかるだろうということで楽しみにすることに。
スコーンは、一つ一つが小ぶりで上品な大きさです。
明太バケット、というのは、なんとも日本人のパン職人らしいチョイスだなと思いました。
同じスコーン系の生地の物でも、こうしたサンド型の物もあります。
シュークリームや、バウンドケーキのような焼き菓子、スイーツに近い商品もありました。
青い鳥の店内は?
青い鳥には、カウンターと2テーブル程度の食事スペースもあり、モーニングプレートセットなどもありました。というわけで、お持ち帰りではなく、店内でパンを食べることもできます。
いよいよ、青い鳥のパンを食べてみます!
まずは、こちらのメロンパン
中には、小さな気泡がたくさんあるとても柔らか、ふっくらな仕上がりです。
一方、外はサクサクの生地。とはいえ、奇をてらったように過度にフワフワでもサクサクでもなく、絶妙にソフトな食感なんです。味も甘すぎず濃すぎず、クリームなどでごまかすわけでもないシンプルなのに美味しい逸品でした。
続いては、こちらのスコーン。
スコーンの上の生地を開くと、こんなクリームが挟まれています。こちらの「オレンジスコロン」という商品ですが、驚くほどに美味しかったんです! まず、このクリームの中には比較的多めのオレンジピールが入っているのですが、口に入れた瞬間、その香りがふわっと口の中に広がります。オレンジの酸味が生かされたさっぱりとしたクリームは決して飽きませんし、クリームもトロンと垂れてしまうような緩さではなく、しっかりとした固さ(まとまり)がありつつ、なめらかさもある絶妙なクリームに。
もう1度言います。このオレンジスコロン、とにかく絶品です!
続いては、こちらのシュークリームをいただきました。
こちらのシュークリームには、驚かされました。想像していたシュークリームの皮とはまるで違い、良い意味で裏切られました。シュークリームの皮が、サクサクという次元を超えて、パリパリに近いような、大げさに表現をすれば、お煎餅くらいバリボリとした食感なんです。そこに上品な甘さのカスタードクリーム。「青い鳥」さんが作ると、シュークリームもここまでこだわりが生まれるのかと感心してしまいました。1つW2,800というお値段ですが、一度は是非召し上がっていただきたい、これまでにないシュークリームの一つだと感じました。
パンの厨房も商品が並ぶ棚も、カフェスペースも、全てがこじんまりとしたスペースに収まっているので、とにかく心理的にも距離が近く、お店中が「パンが生み出す幸せな空気感」に溢れていました。
オレンジスコロンにしても、シュークリームにしても、ここまで完璧な味やオリジナリティが出せるのかとしみじみと感じるほどに、他店のブーランジェリーとは格の違いを見せつけるような強烈な美味しさがありました。
「日本のパン匠人の店」と店頭にもあるのですが、職人ではなく、匠人なわけです。まさに匠(たくみ)の作られるパンでした。味や見た目で何か突飛なものが生み出されるのではなく、一つ一つの仕事が丁寧で熟練の技術が結集されているからこそ、シンプルながらも至高のパンに仕上がる、そんな印象を覚えました。
朝から、幸せな気持ちをいただいたお店でした。
弘大にある「青い鳥」の場所は、こちらです。
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- 味の良さ
- 雰囲気の良さ
- アクセスの良さ
一言レビュー
これぞ職人のお仕事。最高に美味しいブーランジェリー。