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日本では、滋養強壮にウナギを食べる日、土用の丑の日がありますが、似たような日が韓国にもあります。それが、暑気払いを目的とした夏の3日を指すポクナル(伏日 / 복날)です。
韓国でいう土用の丑の日、ポクナル(伏日)って?
毎年7月〜8月にかけて異なる3日が指定されるのですが、その日に栄養がつく食べ物「参鶏湯(サムゲタン)」や「ボシンタン(いわゆる犬の肉ですね..)」を食べる風習があります。
2016年のポクナルは、7月17日、7月27日、8月16日。 そうとも知らず、たまたま8月16日に参鶏湯(サムゲタン)を食べに行ってしまい、大行列に見舞われました。笑
参鶏湯(サムゲタン)の名店、土俗村(トソッチョン)
参鶏湯(サムゲタン)を食べに行ったのは、韓国の方なら誰もが知る超のつく有名店「土俗村(トソッチョン)」です。広い店内は400名以上が収容されるのですが、それでも十分にやっていけるだけの人気の味を長年維持されています。
8月16日の様子がこちらです。この列に並びました^^;
参鶏湯(サムゲタン)を食べる日のトソッチョン(土俗村)ということで、多くのメディアも駆けつけて放送をしていました。
待つことしばし、中に入ると、中央には高麗人参のお酒(瓶)がW10,000(1,000円程度)で売っていました。ちなみにこれはお猪口1杯分が食前酒のような形で、参鶏湯(サムゲタン)と同時に無料でついてきました。
下の写真の右側が、高麗人参のお酒です。
店内はこの賑わいなのですが、こんな場所があと10か所以上あります。400名以上が満員なんですから凄いです^^
土俗村(トソッチョン)の参鶏湯(サムゲタン)メニューは?
メニューは、こちらです。高麗人参などのエキスが強めの参鶏湯W22,000と通常の参鶏湯W16,000
今回は定番である通常の「参鶏湯(サムゲタン)」を注文しました。
しばし待つこと20分程度でしょうか。運ばれてきたのがこちらです。
グツグツと煮込まれた熱々のサムゲタンが運ばれてきました。濃厚な鶏のスープの真ん中には、鶏が丸々一羽。少し赤いように見えますが、これは写真だからではなく実物もこんな色合いです。ただ、火が通っていないわけではないんです。こういう色の鶏を使用されているようです。
その証拠がこちら。
スプーンだけで、ほろほろっと崩れます。
さらに鶏肉を崩していくと、このサムゲタン(参鶏湯)のスープの中に、様々な薬膳が詰まっていることに気づきます。栗や銀杏、高麗人参にナツメ、蓮の実まで入っています。さらにもち米が入っていて、それをほぐしていきます。
そしていよいよ実食です。
まずはスープなのですが、見事なまでに鶏のエキスが出ているのですが、鶏白湯(トリパイタン)のような単純にどろっとした濃厚さではありません。様々な薬膳の味が溶け込んでいるだけあって複雑な味わいが生まれていて、ただ鶏を煮込みつづけただけの濃い味ではありません。むしろ、さっぱりとした味すら覚えます。
鶏肉も、よくここまでほろほろと崩れるものだと感心するほどに煮込まれた柔らかい身で非常に食べやすい仕上がりです。濃厚ながらさっぱりと飲みやすいスープに合わさって、もう箸もスプーンも止まりません!
超のつく有名店であり人気店ですが、何度でも行きたくなる味であることがわかります。
さらに、このサムゲタン(参鶏湯)とともに運ばれてくるコチュジャンを鶏肉につけて食べると、それはそれでもう絶品。とにかく美味しいんです^^
韓国でいう土用の丑の日のような日に訪れたから、ではなく、週末でもこれだけ並ぶこともざらにあるお店でして、それも納得の味です。まだの方は、是非一度召し上がってみてください!
景福宮(キョンボックム)駅の「土俗村」の場所は、こちらです。
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- 味の良さ
- 雰囲気の良さ
- アクセスの良さ
一言レビュー
大人気の名店のお味は、誰もが認める美味